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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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日本特殊陶業市民会館・フォレストホール 9月17日~2013コンサート

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  2013年9月17日 名古屋市 フォレストホール 14時・18時
 
イメージ 1
 
セットリストは2013年通常コンサートバージョンです。
いつものように舟木さんのトークを挟んでコンサートを再現します。
ピンクの文字は舟木さんのトークです。
 
オープニング
~さよならの朝に
 
昨日はエライ目に会いましたね。おととい、「明日は、早めに名古屋に行ってパチンコやろうか」って云ってたんですが・・・パチンコはやるな!っていうことですか(笑)で、夜のに乗ってきましたが、十分くらい遅れただけでした。今日は、ひとときをごゆっくりお過ごしください。
 
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東京は恋する
北国の街
くちなしのバラード
花咲く乙女たち

「花咲く乙女たち」は今、聞いても古いって感じはしませんね。ひとりの歌い手がこんなにたくさんのタイプの歌を歌わせていただくのは今の時代では有り得ないですね。いただきもの、これみんなタダですからこんな嬉しいことはない・・ジョーダンはさておき・・とお茶目な舟木さんです。この言葉は、ステージを飾り、ステージの構成のアクセントになっている、このプレゼントタイムがあることを舟木さんが歓迎なさっていることの表れではないかと私には思えました。「舟木さんが嬉しいこと」なら可能が限り続くといいなぁと思いました。
ステージでは、いろんなハプニングが起こる。いろんなことに臨機応変に対応できないといけない。と以前の舞台で「この五十両で借金を返さないと・・」という場面で(懐から五十両を出さないといけない場面で)、それを入れ忘れたことに気づいて、持っていた手ぬぐいに包んだふりをしてその場を切り抜けたというエピソードなども・・
私なども、様々な方たちのナマのステージや舞台を拝見していてプロフェショナルだなぁと感服するのは、そういう予期せぬことが起きた時の対処の見事さに遭遇した時です。決まった事を決まったように水準以上にこなしていくのは当然ですが、いわゆる「アドリブ」が「立派な芸になってしまう」ところがプロのプロたる所以ですね。舟木さんのトークでこんな裏話が聞けるのも私の大きな楽しみです。
僕はデビュー当時からいろいろともらいものをしてましたが、見た目がやつれてたから喰うに困っていると思われてたのでしょう(笑)西条八十氏の詩の素晴らしさを讃えて、次の抒情歌の紹介
 
夕笛
絶唱
 
今ではもうこういう歌は創り手もいませんし、歌ってるとつくづく幸せだなぁ・・と思います。昔、僕らの頃の歌謡曲は夏は夏の歌・・「渚のお嬢さん」「太陽にヤァ!」「夏子の季節」・・今日は三曲とも歌いませんけど・・(笑)なら云うなよ!とひとりツッコミ(笑)自作曲を作るようになった背景などをお喋りしてから、この二曲へ
 
みんな旅人
潮どき 
 
ステージをやっていく流れの中で、ここでこういう歌が欲しい・・「自分の想いを正直に伝える歌」が欲しいと思って創った。・・と・・ああ、舟木さんはやっぱり「WHITE」の曲の数々もステージで歌うことをイメージして創っていらっしゃんたんだとこの言葉を聞いてあらためて胸におちました。舟木さんの中ではいつでもどんな時でも、お客さんのイメージ 3前で歌う自分、ステージに立っている自分の姿を描いていらしたんだなぁと胸がいっぱいになりました。「WHITE」が生まれた頃はまだ歌い手としての旅路は冬のさなかだったはずですが、そんな中でもご自身の「正直な想い」をファンに伝えたいと思っていらしたのですよね。私は舟木さんがトークの中で「正直に」とか「うそつきに思える」とかいう言葉を自然に使っていらっしゃることがとても新鮮で、大好きです。人としてこれほどシンプルで大切なことはないのですが、今の時代、どうもこの一番シンプルで大切なことが軽く扱われているような気がしているからです。「適当に、周囲と合わせて、妥協しながら穏便に泳いでいくのが賢い」という風潮が強い時代にあたり前のようでいながら当たり前でなくなった「正直」という人間の美徳を思い出せてくれる瞬間でもあります。なんとも自然にこの言葉をなんのてらいもなく言えてしまう舟木さんは素敵だなぁと思うのです。
このあたりで来年3月28日と29日の名古屋・中日劇場でのコンサートのことや、同じく来年10月の終りから11月にかけての一ヶ月公演のことを話されて、宜しくお願いしますとごあいさつされました。そして、この一ヶ月公演の頃は70歳一歩手前です・・あと三カ月で69歳です、もう知らん!笑)そうか、来年の12月には、満70歳なんですね。69歳と70歳って一年違うだけなのに印象が全然違うんですが、どうやらトシをとることを楽しんでいらっしゃるような舟木さんですから、ますますお元気になっていかれるんだろうなぁと思います。9月が演舞場、10月が中日劇場のれんちゃん一ヶ月公演というまさかの展開が刻一刻と近づいてきているのですね。来年は「祝・古希イヤー・スケジュール」がこの二つの一ヶ月公演をメインに続々と企画されていくのでしょうか?今の舟木さんなら難なくこなしていかれること間違いなしだといえるでしょう。2014年も楽しみがいっぱいですね。
 
銭形平次
~スタンディング
 
イメージ 4さて、盛り上がるべきスタンディングタイムなのですが・・「銭形平次」のイントロが賑やかに始まってしばらくすると、舟木さんが突然、バンドの方に振り返って両手を上げて演奏を制止!・・「真ん中から後ろのお客さん、知らん顔してるんだもん~この「もん」がとっても可愛いのです~この薄情もの・・ご協力お願いします。」確かに振り向いてみたら、私は前方ブロックと後方ブロックの間の通路から二列目後ろよりの席だったのですが、私より後方の方は座ったままの方が多かったです。この「薄情もの!」を久しぶりに聞けて、私的にはとっても楽しいスタンディングタイムでした。名古屋は地元という感覚があるのですが、今回のコンサートは特別に舟木さんファンという方以外の方もたくさん来られていたような感じでした。これを機会に、リピーターの方が増えると嬉しいです。
舟木さん二階席がある会場では、どうしても二階席までボールを飛ばしたいんですよね(笑)二球だけ二階席まで届いたとご満悦でした。もちろん二階席のお客さんにも届けたいというお気持ちもあるでしょうが、このサインボール打ちタイムは体力試し、運動能力試しという遊び心もおありかと・・(笑)確かにどこまで飛ばせるかは舟木さんの若さのバロメーターになりそうですね。
 
デビューした頃は50年も歌っているとは思ってませんでした。なんとなく、いつかは自分の好きな仕事に切り替わるんだろう・・と・・ルームインテリアが好きだったので二十代の頃いっとき勉強したこともあるんですよ。バカでもインテリア(笑)とこれまた、ダジャレが入ります。以前、舟木さんがどこかで歌手になっていなかったら何をしていたか?という質問に「ルームインテリア」の仕事と答えていらした記憶がありますが、実際、ナマのトークでお聴きしたのは初めてでした。すべてについて「センス」の良さを感じさせる舟木さんですから、不思議ではないのですが、二十代の頃って前半なら、人気がピークで一番活躍なさっていた頃ですから、後半なのでしょうか?歌い手として一生やっていけるという手ごたえに翳りを感じ始めた頃なのでしょうか?それとも、自分の中の未知数の部分に夢を抱いている青年期特有の心の揺れを感じたからなのでしょうか?そこまでは、わからないのですが、客観的に見れば、あのスーパーアイドルとして頂点まで登りつめた舟木一夫が、芸能関係ではない仕事につくことも射程に入れていたという事実に、少なからぬ衝撃を受けました。考えてみれば、舟木さんは、生まれながらにマルチな才能を備えていらしたのだと改めて思いました。歌い手としての道を歩み続けてこられたのは、稀にみる舟木一夫ファンの熱く強い想いになんとしても応えなければならないという舟木さんの責任感であり、義理人情に厚い心意気が人一倍強かったからではないかということも今回の舟木さんの「ルームインテリア」のお話から感じ取ることができました。「歌を歌うことしかできなかった」のではなく「ファンを裏切ることや悲しませることができなかった」というのも、舟木さんが見事に復活なさった大きな要因であったのではないかとあらためて感じました。舟木さんはそのようなことはおっしゃらないのですが、この日の「歌い手以外の道」の可能性があったというお話を舟木さんの口からじかにお聴きして、今はそんな気がしてきています。

ジャケットを白に着替えて・・目をつぶってバットを振ったら当たってしまったという印象が強い頃の曲を・・と
 
イメージ 5明日咲くつぼみに
 
あゝ青春の胸の血は
修学旅行
仲間たち
君たちがいて僕がいた
高校三年生
学園広場
 
「学園広場」も、のどかで豊かな世界・・昔の歌と今の歌、一番変化したのは詩でしょうね。次がアレンジ、楽器ひとつでも種類が昔と比べるとずいぶん増えましたから・・僕は、本当にいい時代に歌い手になったと・・これからは「日本の名曲」をレギュラーで舞台にのせたい・・「ゴンドラの唄」なんかも若い頃にはお客様には届かない、そんな若い頃には、届けられなかった世界の歌です・・と次の二曲を
 
船頭小唄
浮世まかせ
 
このバージョンのコンサートは何度も何度も聴かせていただいていますが、やっぱり今の舟木さんの声の響きに一番ぴったり添っているのがこの二曲だと思います。「船頭小唄」を舟木さんは二十代前半からステージにかけていらっしゃるのですが、背伸びをして歌っていた頃の「船頭小唄」を大切にあたため続けて、今、私たちの胸を打つ見事な説得力で語りかけるように歌う舟木さんの旅路をも想いながら、しみじみとした感慨にふける私でした。「浮世まかせ」について、明瞭な言葉を記憶できてませんが、なんとなく舟木さんのおっしゃりたかったような内容です。~ワンコーラス目は恋を、ツーコーラス目は父母・・・若い頃は自分が誰かの子どもだったことを忘れてるけど、ある年令になるとそれを思い出すようになる・・そういう想い、情がなくなってくると(多分「歌が」とおっしゃりたかったのかな?)面白くなくなる・・
青春、若い頃を振り返る時、どうやったって外せないのが初恋・・ラストブロックは若い時代のラブソングを
 
たそがれの人
哀愁の夜
高原のお嬢さん
End Love
 
アンコール
~グッド・バイ・ソング
 
純情がいっぱい詰まったラブソングを今の舟木さんの豊かな歌唱と深い響きで聴くと、当時の音源で聴く繊細さや甘さとはまた違った味わいがあります。舟木さんの円熟した歌唱を受け止めることができる自分の感受性をさらに磨いていけたら、これからの舟木さんとの旅路はもっともっと豊かなものになっていくのだろうと思っています。

イメージ 2プレゼントを渡すファンの列はいつもより長くて、それだけプレゼントの数も多くて、前半のプレゼントタイムの時点でほぼテープルいっぱいになっていました。歌唱中のプレゼント受け渡しについては賛否両論あるようですが、私は舟木さんの意向次第だと思っています。ファンの心理としてはプレゼントを渡すことの意味合いは人それぞれあると思いますが、あの花束やペーパーバッグが並んだテーブルは舟木さんのステージを彩る背景であり、もっといえば「舟木一夫という歌い手だから可能にしている舞台美術のひとつ」だと感じています。花束や紙袋はものであって単なるものではなく、ファンから贈られた舟木一夫という唯一無二の「永遠のアイドル」への勲章が形を変えたもののように思えます。舞台の下でひたすらプレゼントを渡す瞬間を待つ「乙女たちの姿」は、私の目には愛おしくなるほど可愛らしく写っています。そして、黙々と受け取る舟木さんんの姿は今なお「スターの輝き」に満ち溢れていつつも、ファンからの想いに応えようとする「スターの使命」をもしっかり背中に背負っている責任感や、当然ながら感謝の想いに裏打ちされたものがあることが伝わってきます。ですから、私としてはこのプレゼントの光景をずっと見ることができたらいいなぁと思っています。

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